最近話題のワークマンがレインスーツを販売しているけど、どんな感じなんだろう?
3レイヤーレインスーツ バイカーズを購入したのでレビューします。
はじめに:通勤ライダーの「最強の鎧」
バイク通勤歴10年以上。晴れの日も雨の日も、雪の日もヤリの日も、バイクで職場へと向かいます。 今までワイズギアなどのメーカー品を愛用してきましたが、ここ数年でライダー向けに本気を出しているワークマンさんには、非常にお世話になっています。
梅雨に向け、おニューのレインウェアを探しにワークマンへ行き、見つけたのがこの「バイカーズ」。

ワークマンのレインスーツってどうなんだろう?
思い立ったが吉日、いざ購入してその実力を確かめてきました!
特徴:防水性を追求した「割り切り」の設計
自宅に帰り、早速詳細をチェックしました。
堅牢な「3層構造(3レイヤー)」

裏地はサラサラしていて肌触りがよく、縫い目もしっかり保護されています。 最近人気の「イナレム」は軽くて薄いのが売りですが、こちらはナイロン100%の厚手の生地。 高速走行でのバタつきを抑え、雨粒が叩きつける衝撃もしっかり防いでくれる「鎧」のような安心感があります。
2. 風圧に負けない「二重前立て」
公式スペックによると、フロントファスナーは二重前立て仕様。 正面から受ける強烈な雨風をシャットアウトし、ファスナーの隙間からジワジワ染みてくる浸水を防いでくれます。
3. 徹底した「ポケットなし」仕様

意外かもしれませんが、このウェアには上下ともポケットが一つもありません。 これは欠点ではなく、「隙間からの浸水を1mmも許さない」という防水性特化の設計だからこそ。本気で濡れたくない人のための、潔い割り切りなんです!
4. バイク専用設計のディテール


- アジャスター: 腕、ウエスト、首元に装備。走行中に袖が膨らんで視界を遮るのを防ぎます。
- パンツの裾: 靴を履いたまま着脱しやすいワイドタイプ。マジックテープでキュッと絞れるので足元のバタつきもありません。
検証:土砂降りのなか、110kmを爆走!
「雨が降っているからこそ、レビューができる!」 前向きな(?)発想で、雨足の強い予報の休日に、相模川~道志みち~御殿場アウトレットの往復検証を決行しました。 目標は御殿場プレミアムアウトレット。 ワークマンのレインスーツの耐水圧20,000mmがどれほどのものか、期待に胸が膨らみます。
実走レポート:雨との戦い

午後12時、国道413号(道志みち)。 お尻に少し「濡れているような冷たさ」を感じ始めました。


予報を見ると、山梨・静岡方面はさらに雨足が強まる模様。レインスーツよ、我を守ってくれ!
やはり雨の影響で、交通量が少なく、そういえばすれ違ったバイクは郵便配達員3台だけですね。私も慣らし運転ぐらいの回転数で走り、しっかり車間距離開けているんですよ。なのに前にいたレクサスが125ccのバイクに先を譲るんです。いや、譲んなくていいのよ!車よりバイクの方が滑ったら危険なんですから。走ること40分。

道の駅道志に到着。ATM前で雨宿りです。さっき休憩したときより雨足強く、車も非常に少ない。そして、バイクが1台も止まってない!こんな道の駅道志初めてですわ。写真だけ撮って、そそくさと目的地へGO!
3時間後(御殿場アウトレット到着)
山中湖付近では気温10度まで低下。自宅を出てから3時間、距離にして約110km。 ずーっと激しい雨の中を走り続け、無事に目的地へ到着しました。

検証結果:濡れた?濡れなかった?
レインスーツを脱いで、インナーの状態を確認した結果がこちら。

濡れちゃったーwww

お腹から下にかけて、しっかり濡れています。 …でも、決してお漏らししたわけではございません!(笑)
浸水の原因は?
これはレインスーツの生地から浸水したのではなく、「ヘルメットのあご紐を伝って襟元から侵入した雨水」が原因です。 どんなに高性能なウェアでも、あご紐を伝って入る水までは防げません。
逆に言えば、あご紐からの侵入以外、お尻や腕、足などは3時間の豪雨でも全く浸水していませんでした。 防水の「堅実さ」に関しては、ワークマンの中でもトップクラスと言えます。
使い分けのヒント:3レイヤー vs イナレム
数々のモデルを使い込んできた私の、季節ごとの使い分け案です。
- 春・秋(10月〜5月)は「3レイヤー」!
- メリット:浸水しにくく、厚手のナイロン生地が走行風による「冷え」を防ぐ。
- デメリット:蒸れる。気温が高い日は少しサウナ状態になります。
- 夏(6月〜9月)は「イナレム」!
- メリット:圧倒的に蒸れない。不快感が少ない。
- デメリット:生地が薄く、長時間の豪雨では少し浸水リスクがある。
→ 【比較】蒸れにくさ重視!「イナレム ストレッチレインスーツ」のレビューはこちら
🎁 まとめ
ワークマン「3レイヤーレインスーツ バイカーズ」をワイズギア製と比較した結論です。
- ワークマンの方が少しタイト(ワンサイズ上がおすすめ)
- パンツの股上は浅め
- 防水性はバイクメーカー品に引けを取らない!
通常の通勤(片道30分程度)であれば、これほど頼もしい鎧はありません。 長時間の大雨を走るなら、首元にタオルを巻くなどの「あご紐対策」をすれば完璧です!
仕事で長時間走る人や、高速道路を多用するライダーには、この「3レイヤー」の頑丈さが一番の武器になるはずです。
→ 【検証】最新プレミアムモデル(耐水圧35,000)の台風レビューはこちら
→ 【便利】リュックを背負ったまま着れるバッグインモデルのレビューはこちら
📝 商品情報まとめ
- 商品名: 3レイヤーレインスーツ バイカーズ
- 価格: 6,800円(税込) ※最新価格
- 耐水圧: 20,000mm
- 透湿度: 2,000g/m²/24h
- 素材: ナイロン100%(丈夫!)
- 特徴: 二重前立て、ポケットなし、3段階裾調整


