耐水圧10,000mmあれば大丈夫ですよ!
そんな店員さんの言葉を信じて大雨の国道を走り、数分で、
おパンティーまでびちょびちょ
このように絶望したことはありませんか?ありますよね?バイク乗りあるあるですよね?
歩いている時の雨と、時速60kmで体に叩きつけられる雨の「圧力」は別物です。 ワークマン歴20年弱、数々の「浸水」と「汗冷え」を経験してきた私が、ライダーが本当に選ぶべき防水装備の「季節ごとの正解」をまとめました。
(※今回もワークマンさんからの案件ではありません。本気で忖度なし、ライダーの味方として書かせていただきます!)
春・秋・ガチ走行なら:バイク専用設計「BIKERS(バイカーズ)」

ワークマンが誇る、ライダーのためだけに作られたレインウェアです。 走行時の激しい風圧を考慮した設計で、長時間の雨でも浸水しにくいのが最大の特徴。

- ここがガチ: 袖、ウエスト、裾に強力なアジャスター(絞り機能)があり、高速走行でも「バタつき」が皆無。これがあるおかげで、風に煽られて体力を削られることが劇的に減ります。ただし、透湿度が低いため、真夏のゲリラ豪雨等で着た場合、ムレムレになります。
- 結論: 「絶対に濡れたくない・疲れたくない」という春夏秋の走行において、これ以上のコスパレインウェアは存在しません。
夏の急な雨・街乗りなら:「イナレム(R)ストレッチレインスーツ」

もはや説明不要、ワークマンの看板素材。バイカーズほどの剛性やバタつき防止機能はありませんが、「蒸れにくさ」で選ぶならこれです。

- ここがガチ: 驚くほど軽量でストレッチが効いており、着心地が軽やか。薄くて収納袋に入れ、ヘルメットの中に納まります。ただし、台風等の強い雨に数時間着ていると、濡れます。
- おすすめ: 街乗りメインのライダーや、ゲリラ豪雨対策としてシート下に常備しておく一着として最高です。
冬:常識を破壊した「Xシェルター防水防寒スーツ」

これまでは「防寒着の上にレインウエア」という重ね着が当たり前でしたが、2025年、その常識は終わりました。

- 結論:冬の雨は、これ1枚で完結。
- 異次元のスペック: 耐水圧20,000mm、透湿50,000g。もはやレインウェア単体よりも高性能な防水スペックを誇ります。
- 断熱の力: 内側の「断熱シート」が、走行風でキンキンに冷えたウェア表面の冷気を遮断。雨の冷たさを感じさせない「着る魔法瓶」です。
- デメリット:雨に濡れての帰宅、12時間以上部屋干ししても乾かない
【サブ機能】リュック派の救世主「イナレム(R)プレミアムバッグイン」

スクーターのシート下に入らない大きなカバンを背負うなら、このモデルをサブ機として持っておくのが正解。

- メリット: 背中のファスナーを広げるだけで、リュックの上からガバッと着られる。大事なPCや書類を雨から死守できます。
- 注意点: 構造上、バイカーズほどのバタつき防止機能はないため、「雨の日の通勤・通学」という実用シーンに特化した選択肢です。また、パンツは別途購入が必要です。
【保存版】ワークマン・ライダー向け防水ウェア性能比較表
ライダーにとって重要な「耐水圧(浸水しにくさ)」と「透湿度(蒸れにくさ)」、そして「コスパ(価格)」をまとめました。
| モデル名 | 耐水圧 | 透湿度 | 価格(税込) | 特徴・主な役割 |
| 3レイヤー バイカーズ | 20,000mm | 2,000g | 6,800円 | 【走行性能特化】 バタつき防止が最強。絶対に濡れたくないガチ走行用。 |
| イナレム ストレッチ | 20,000mm | 25,000g | 5,500円 | 【快適性重視】 軽くて蒸れにくい。夏の常用や予備に最適。 |
| イナレム プレミアム(バッグイン) | 35,000mm | 30,000g | 4,900円* | 【最強防水】 リュックを背負ったまま着用可。※上着のみの価格。 |
| Xシェルター 防水防寒スーツ | 20,000mm | 50,000g | 9,800円 | 【極寒・断熱】 防寒着と合羽が合体。冬の最適解。上下セット。 |
20年ライダーの解説ポイント
私が2021年に3レイヤー バイカーズを購入したとき、価格は5,800円で、現在は6,800円となりましたが、バイクウエア用品メーカーなら2〜3万円してもおかしくないレベルです。
イナレム ストレッチは、発売当初、かなり話題となり、わたくしも近所のワークマンで、希望のカラーとサイズをすぐに購入できませんでした。現在は安定的に在庫があるので、安心して買い替えができます。
イナレム プレミアム(バッグイン)は、二輪ジャーナリスト等と共同開発なので、よく考えられたアイテムとなっています。35,000mmは、もはや嵐の中でも浸水しないレベル。リュックを背負って圧力がかかる通勤ライダーには、この余裕が安心に繋がります。個人的に、ヘルメットのあご紐からの濡れを防止するために、首元へ密着する短めの内襟と、大型のネックガードとの2重構造があると助かります。
Xシェルターは上下セットで9,800円。防寒着と高性能レインウェアを別々に買うことを考えれば、実はこれが一番コスパが高いかもしれません。冬の9,800円は投資価値あり。冬の防寒着なのに、夏のレインウエアより蒸れにくいという矛盾。これこそが「断熱α」素材の凄さです。ただし、人気アイテムなので、安定した供給まで少々時間かかりそうです。手にしたら即買い確定!
まとめ:自分のスタイルに合わせた「盾」を!
- 走りの質にこだわるなら「バイカーズ」
- 真夏の急な雨や、コンパクトに収納できる「イナレム(R)ストレッチレインスーツ」
- リュック通勤なら「バッグイン」
- 冬の冷気と雨を同時に防ぐなら「Xシェルター」
今のワークマンには、どんなライダーの悩みにも応える「盾」が揃っています。 特にXシェルターは、これまでの防水防寒とは次元が違います。本格的な厳冬期を迎える前に、店頭で見かけたら迷わず自分の相棒として迎えてあげてください!
年々レベルアップするワークマンさんのレインウエア、そのうち耐水圧100万mm透湿度100万gとか出てきたりして…(笑)



