約2ヶ月ぶりとなりました。駆動系をイジるのは。この間、あつーい夏が来たり、自宅の工事があった為、なかなかシグナスxのメンテナンス作業ができませんでした。また、休みが週1と少ないため、逃したら1週間後となってしまいます。先日の出来事ですが、
よし、今日は晴れている!洗車してから駆動系調節するか!
と思って、洗車を開始した10分後、ゲリラ豪雨にあう始末。今まで洗車して3日以内に雨が降る確率が80%でしたが、まさかの洗車中に降るとは、前代未聞の出来事です。
だいぶ気温も落ち着いてきた9月半ばの休みの日、朝早く目が覚めて、こりゃあ、さっさと飯食って作業しなきゃ!って気分になったので、さっと洗車して、作業に取り掛かりました。
今回の駆動系調節内容は、
- トルクカム
- ウエイトローラー
- シム
この辺の調節をしたいと思います。久しぶりになので、覚えているかちょっと不安です。
カバーを開ける
それでは早速作業開始です。まずはクランクケースカバーを開けていきます。
最近ボルト外す時、アストロプロダクツのインパクトドライバーで作業しています。マジで楽ですね。カバーを外すと、Vベルトフィルターエレメントがこのような感じです。
確か2ヶ月前、走行距離にして2,000km前後だと思うんですが、かなり汚れていますね。どうせ作業時間かかるから、外して洗浄しましょう。
ボルト、カバーを外すと、下の方が汚れていますね。クランクケースを外します。
無事、ご開帳~。ドリブンプーリーを見ますと、
ベルトがドリブンプーリーに挟まっていますが、ドリブンプーリーのふちまでベルトが来ているのが良いとアプ乗りさんに教えていただきました。これを解決するにはプーリーのシムを厚くすれば良いということです。
駆動系を外す
プーリーを外していきましょう。
ユニバーサルホルダーを使ってプーリーを固定し、17mmのソケットレンチ、スピンナーハンドルを使って、時計と反対回りに外していきます。
次にクラッチ側を外します。ユニバーサルホルダーでクラッチアウターを固定し、19mmのソケットとスピンナーハンドルを使い、時計と反対回りに外していきます。
無事外せました。それにしても黒く汚れていますね💦しっかり掃除しなきゃだわ。
ベルトをチェックしてみると、
手前が現在使っている約2,000km走ったKN企画の強化ベルトロングサイズ、奥が純正の約3,000km走ったベルトです。新品の時はほぼ同じベルト幅でしたが、びみょ~に幅が狭くなっています。純正ベルトは約20,000kmで交換ですが、社外品だと約10,000kmで交換したほうがいいかもしれませんね。
クラッチ側を調整する
ここからはトルクカムピンを変更したいと思います。
クラッチナットレンチ46mmと、ゴムハンマーを使い、右足で抑えて時計と反対回りにガンガン叩きます。(ストレス発散にもってこいの行為ですね)
ナットが緩んだら、ゴッドハンドでゆっくり回していきます。センタースプリングが組み込まれているので、ビヨ~ンってならないようにしっかり押さえながら回しましょう。
無事、ナットが外れました。
結構ホコリまみれで汚れています。しっかり掃除しなきゃだわ。
矢印のカバーをゴッドハンドで外します。
現在、R45°のへの字溝です。これを48°のストレート溝に変更します。矢印のピン、3か所をプライヤーを使って引っこ抜きます。
トルクカムを外し、パーツクリーナーでキレイキレイにします。ピカピカだと気持ちがいいですね。
ここからYamahaグリースEを使用して、組み立てていきます。このグリースEは、スクーターのセカンダリ用となっています。
金属が触れる部分に薄ーくゴールドフィンガーでぬりぬりします。雑誌やインターネット等で調べると、めん棒使っている方もいらっしゃいますが、毛とか付かないのかなー?
ピンの両サイドに適量を塗ります。
カバーを被せて無事完了。
次にクラッチです。今回クラッチスプリングの調整はしません。今のところベストな感じなので。クラッチシューを見てみましょう。
分かりづらいですが、色が変わっているところがありますね。クラッチシューって、新品だとザラザラしてます。遠心力でクラッチシューがクラッチアウターに当たります。長年使用していると、ザラザラがツルツルになってしまうので、
紙やすりでスリスリします。クラッチが回る方向と垂直に磨きます。
クラッチアウターのクラッチシューが当たる内側も紙やすりでスリスリします。クラッチシュー、クラッチアウターも約3,000km位しか走ってないので、そこまで問題ありませんでした。クラッチ側はこれで終了。合体させます。
外す時と反対の作業ですね。ドリブンプーリーにセンタースプリングを付け、クラッチ、クラッチナットを付けて、クラッチナットレンチ46mmと、ゴムハンマーを使い、左足で押さえて時計回りに締めていきます。
プーリー側を調整する
続きまして~、プーリーにいきましょう。
汚れたウエイトローラーです。現在9g×3、10g×3を使用しています。KOSO×KN企画パワーキッドⅡを使用してますが、ウエイトローラー10g×6が入っています。これに戻したいと思います。
プーリーもかなり汚れています。パーツクリーナーでキレイにします。
ウエイトローラー内側に何gか分からなくなっちゃうので、マジックで記入しておきます。
シムを1,9mm入れたいと思います。KOSO×KN企画パワーキッドⅡにシムが0,6mm入っていますが、純正のシムが0,9mm、単品で購入した0,5mm×2を使用します。
組み立てていく
作業完了までもう少し。順調に作業が進んでいます。プーリーをハメ、
先ほどのシム1,9mmを入れます。
ドリブンプーリーにベルトを入れ込みセッティングします。
忘れてはならないのが、アウターオブワッシャーです。これを入れないと、クラッチ本体やセンターナットがクラッチアウター内側に干渉する場合があるそうです。だけど、これかな?走っているときにジャカジャカ音がするの?
しっかりベルトをつまんで奥までプーリー、プーリーフェイス、クラッチをセッティングし、ゴールドフィンガーを使ってナットを締めていきます。
トルクレンチを使用して、45Nmに合わせます。
ユニバーサルホルダーを使ってプーリーを固定し、17mmのソケットレンチ、トルクレンチを使って、時計回りに締めていきます。
トルクレンチを使用して、60Nmに合わせます。
ユニバーサルホルダーでクラッチアウターを固定し、19mmのソケットとトルクレンチを使い、時計回りに締めていきます。
試しにエンジンかけてみます。
特に問題なさそうなので、カバーを付けていきます。
ケースもしっかり掃除して、
キレイになったVベルトフィルターエレメントを付けて、
クランクケースカバーを付けて終了。お疲れ様でした~。
走った感想は?
たった3gウエイトローラーを重くしたことによって、出だし、再加速のレスポンスが鈍くなりました。かといって、通勤に支障が出るほどではないかな?ワインディング走るならやっぱ軽くした方がいいですね。
出だし、再加速の時、回転数は上がりました。トルクカムの溝の影響しているのかな?この辺はいい感じだと思いますが、リミッターカットしたいなー。
まとめ
久しぶりに駆動系を変更しましたが、だんだんと作業に慣れてきました。洗車含め、トータル3時間掛かりました。おそっ!次の日、体のあちこちに筋肉痛も感じました。ほんと、メカニックの皆様、尊敬いたします。
数回調整してきて、徐々に思い通りのセッティングになったと思います。これ以上速くするには、禁断のボアアップしかないかもしれませんね。現在1台しか所有してないので、冒険はできません。そういえばシグナスグリフィス、そのうち日本でも発売されるのかな?新型シグナスがでたら購入して、現在の4型シグナスxをイジリまくるのもネタ的にも、自分の技術も上がるしアリかも!