定期的にメンテナンスしましょう
先日の作業で、初めてセカンダリギヤを交換をしました。
ギヤ交換する際、ギヤオイルを抜きますが、抜いている間に、セカンダリプーリーのオーバーホールをしたいと思います。ギヤ交換で純正部品のオーリングを購入したときに、一緒にセカンダリプーリーのオーリングも注文しました。
ギヤオイルを抜き切る時間なんて5~10分で十分ですが、セカンダリプーリーのオーバーホールや、クラッチのメンテナンスに30分以上かかりました💦
作業開始
それでは早速始めていきましょう。クラッチを外すまでの作業は、セカンダリギヤを交換した記事を参考にしてください。
外したクラッチがこちら。
クラッチシューのカスやベルトのカスが出て、ホコリまみれです。
まずはナットを外していきます。46mmロックナットを使用し、カッティングマットを敷きます。
右足で押さえ付け、ゴムハンマーを使用し、時計と反対回りで外していきます。かなりキツーく締まっているので外すのに苦労しました💦
ナットがゆるくなったら、ゴッドハンドで押さえつけながら外します。センタースプリングが挟まっているので、押さえつけながら外さないと”ビヨ~ン”ってなって危険です。
無事、ナットが外れました。クラッチを外します。
センタースプリングを外します。
赤い矢印のセカンダリスプリングシートをゴッドハンドで回しながら外します。
そうすると、赤い矢印のピンが3つあるので、プライヤーで引っこ抜きます。
ピンを抜くことによって、セカンダリスライディングシーブが引っこ抜けます。
こんな感じに分解し、さらにセカンダリスライディングシーブにあるオーリングを外します。
矢印の2か所の、オーリングを外します。っていうか、下の方、オーリングが無いんですけど~!これヤバくない⁇切れたのかな⁇問題アリアリ⁇なぞです。
オーリングを外し、パーツクリーナーで洗浄します。
おニューのオーリングを付けます。
セカンダリフィクストシーブと、セカンダリスライディングを合体し、パーツクリーナーで洗浄したピンを3か所取り付けます。溝がストレートと、への字がありますが、ストレートにします。これは好みの問題でしょうか。以前への字で走ったところ、最高速からのキックダウンで速度が落ちにくかったような気がします。
ここで信頼と実績のYamahaグリースEの登場です。
ゴールドフィンガーでピンの溝、上下にグリスをヌリヌリします。
うすーく周りにもヌリヌリします。
セカンダリスプリングシートを付けます。
なんかちょっと浮いている気がする。オーリング入れたからであろうか…。
クラッチもちょっとメンテナンス
さて、先ほど外したクラッチ。
クラッチシューを見ると、色が変わっています。触ると上部がザラザラ、下部がツルツルしてます。ずーっと使用しているとクラッチシューがツルツルしてくるので、紙やすりでスリスリします。
クラッチシューの回転方向と垂直、上下にスリスリ磨きます。
3か所あるので、同じようにスリスリします。
お次はクラッチアウターです。クラッチシューが遠心力によりクラッチアウターとドッキングしクラッチアウターが回り、シャフトを通じタイヤが回るということです。そのクラッチアウターも同じように紙やすりでスリスリします。
同じように回転方向と垂直、上下にスリスリします。そしてパーツクリーナーで洗浄します。
組んでいく
そして、先ほどのセカンダリプーリーとクラッチを組んでいきます。
センタースプリング・クラッチを入れ、ヒザを使いながらナットを締めていきます。
左足で押さえつけながら46mmロックナットを使用しゴムハンマーで時計回りにキツーく締めていきます。
以上で終了です。お疲れ様でした。
まとめ
約2年前までは、全く自分でメンテナンス作業できませんでした。一通り教えてもらい、何回も触るうちに少しずつ作業時間も短くなりました。
駆動系を社外品にしている方はこまめなメンテナンスをおすすめします。どれくらいの期間で?うーん、3,000~5,000kmに1度は見た方がいいのではないでしょうか。
なるべく分かりやすく記事にしましたので、ぜひ参考にしてみてください。
追記
セカンダリのメンテナンス後に、KN企画さんのお店に行ってきました。そろそろプーリー交換しようかな~と思い、買いに行きました。
その時、2か所あるはずのオーリングが1か所しか無かったことについて聞いてみました。
すいませーん。ここにオーリングが無かったんですけど。
それ、付いているのと付いていない2種類あって、付いていないやつを購入されたと思います。
えっ⁉じゃあ下にオーリング付けなくてもいいんですか?
付けてもダメではないけど、意味ないと思います。
そうなんですね。わかりました。
ということなので後日、下のオーリングを外して、次回メンテナンスする時に使用したいと思います。