目指せ、通勤快速まっしぐら!!
KN企画さんとの再会!予備で買っておいたグリファス用「KOSO駆動系」を移植!
今回カスタムしていくのは、我が7型シグナスXの走りの要である「駆動系」です!
話は少し遡りまして、以前ナップス横浜で開催された「スクーター夏祭り」での出来事。

会場にスクーターパーツの総本山「KN企画」さんが出店されていたのですが、そこにいつもKN企画横浜店でお世話になっている店員さんを発見!すかさずお声がけしました。
お久しぶりですー!
おおっ!お久しぶりです!
わたくし、7型シグナスXを購入したんですよ。駆動系ってシグナスグリファスのパーツがそのまま使用できますか?
グリファスとエンジン周りの構造は同じだから、バッチリ使えますよ!
というプロの心強いお言葉をいただきました! それなら話は早い。以前、予備として購入して大切に保管しておいた「新品シグナスグリファス用」の駆動系パーツたちを、7型シグナスXへ一気に移植・取り付けしていきたいと思います!
今回投入する豪華絢爛なアイテムたちがこちら!

本日投入するKOSOセットアップ
- プーリー: KOSO パワーキット
- トルクカム: KOSO HPアルミセカンダリ レッド
- クラッチ: KOSO SPORTクラッチSET(SPORTクラッチ+軽量アウター)
※すべてシグナスグリファス(6型)/X FORCE/NMAX等共通
ちなみに現在、世間では「KOSOパワーキット2」が発売されていますが、わたくしがこれを購入した当時はまだ「2」が出ていませんでした(笑)。 以前乗っていたシグナスグリファスではNCY製の鍛造アルミセカンダリーを使っていましたが、今回は足回りのブランドを統一して、すべて信頼の「KOSO」さんで綺麗にまとめてみました!
青空工場オープン!なめろう委員会会員が挑む7型シグナスXの駆動系分解
それでは早速、作業を始めてまいりましょう!
……と、その前に余談ですが。 梅雨明け前の「気温30度オーバー」の猛暑の晴天の下、屋根のない青空工場(自宅の庭)での作業は正気の沙汰じゃないレベルでしんどいです(汗)。
駆動系の交換自体は、4型シグナスXやシグナスグリファスで嫌というほど慣れている作業ですが、やっぱり初めて触る7型シグナスXとなると少々緊張しますね。
まずは外側の黒いクランクケースカバーから外していきましょう。

……と思ったら、1箇所だけめちゃくちゃボルトが固くて、工具が滑ってちょっとナメ気味に……。 あせってインパクトドライバーを引っ張り出してきて、ガンガン叩いて強引に外したのはここだけのナイショです(笑)。ちなみにわたくし、何を隠そう「全国ボルトなめろう委員会・南関東支部」の正規会員でございます。

エアクリーナーボックスを少し手前に浮かせながら動かすと、黒いクランクケースカバーがスポッと外れました。
続いて、内側のシルバーのクランクケースカバーを外します。

赤丸のボルト類と、黄丸のエアクリーナーボックス固定ボルトをそれぞれ外していきます。黄色いフィルターは水洗いし、乾かしておきます。
これらをすべて外すと……はい、ご開帳〜!

7型シグナスXのピカピカなノーマル駆動系が露わになりました!

ここで登場するのが、わたくしが長年愛用しているアストロプロダクツ製のハイトルクインパクトレンチ!ソケットは17mmを装着します。

心の中で「ゴールドフィンガー、やる気スイッチON!!」と熱く叫び、スイッチを叩き込むと……ダダダッ!!

ハイトルクの力で一瞬でプーリーナットが外れました。ワッシャーを外し、プーリーフェイスを取り外します。

ここでスクーターDIY「あるある」なのですが、外したプーリーフェイスをくるりんぱと裏返してみると、真ん中に小さなボスワッシャーがピタッと貼り付いていることがあります。これ、作業中にうっかり落として無くしちゃやーよ。

続いてクラッチ側を攻略します。インパクトレンチのソケットを24mmにチェンジ。

こちらも同じく、心の中で「やる気スイッチON!!」と叫んでダダダッと一気に緩めます。

無事にクラッチナットが外れました!

そのままクラッチアウターを引き抜きます。Vベルト、セカンダリプーリー、クラッチ本体をまとめてズルッと取り外します。

最後にプーリー本体を外すのですが、裏側のランププレートを指でしっかり押さえながら抜くのが鉄則です。

無事にプーリーが外れました! 横着してフロント側だけを適当に引っ張ると、中のウエイトローラーが地面にコロコロと崩れ落ちるので、後ろからガバッと鷲掴むように抜き取るのが最大のポイントです。男性諸君なら、この鷲掴みの力加減は得意中の得意ですよね……(以下自粛)。

クランクシャフトの根本を見ると、ワッシャーがプランプランと残っています。このワッシャー、ランププレート側にくっついて持っていかれることもあるので、組み立て時に入れ忘れないよう絶対に位置を確認しておきましょう。

パーツがすべて外れたら、クランクケース内を綺麗にお掃除します。新車とはいえ、すでにクラッチシューの削れカス(ダスト)が結構飛散しているので、「欲しがりません、カスまでは!」と思いながら、オイルシール周りにパーツクリーナーが直撃しないよう注意しながら、ウエスでピカピカに拭き上げていきます。
KOSOパーツの組み立て!ゴッドハンドとニーキックでクラッチを攻略
こちらが外したノーマルのプーリーとウエイトローラー(WR)です。

ノーマルのWRは1個9g。 「KOSOパワーキットに入っているWRも同じ9gだし、そのままノーマルを流用しちゃえ!」ということで、ここは綺麗に洗って再利用します。ちょっと貧乏くさい気もしますが、同じ9gですしお寿司。

続いて、KOSOのセカンダリプーリーにセンタースプリングとSPORTクラッチを合体させていきます。

セカンダリにパワーキット付属の強化センタースプリングをセットし、

その上にクラッチ本体を載せます。

ここからが力仕事!強力なバネの反発に負けないよう、わたくしのゴッドハンドとニーキックでクラッチをぐぐぐっと押し込み、センターナットを手回しで噛み合わせます。

そのままゴールドフィンガーでナットを仮締め。 パーツをよーく見ると「550kgf·cm」という刻印があります。これはバイクのトルク単位に換算すると、およそ「55N·m」という意味ですね!

というわけで、トルクレンチを用意して数値を55N·mにカチッと設定。

ソケットは特大の39mmを装着します。

ユニバーサルホルダーでクラッチをガッチリ固定し、トルクレンチでカチンと音が鳴るまで本締めします。

綺麗に拭き上げたKOSOプーリーに純正の9gウエイトローラーをセットし、後ろからガバッと鷲掴みしながらクランクシャフトへ挿入!ランププレート後ろの薄いワッシャーの入れ忘れにはくれぐれも注意です。

ノーマルのボスワッシャーに加え、パワーキットに付属していた調整用ボスワッシャーも重ねてセットします。

今回使用するVベルトは、とりあえず純正ノーマルをそのまま流用します。KN企画さんの強化ロングベルトも予備で持っているのですが、新品のノーマルベルトを捨てるのはもったいないですからね!

Vベルトをセカンダリプーリーに落とし込んでいきます。ベルトの回転方向(矢印が左を向いているか)を必ず確認! そして、セカンダリプーリーをゴールドフィンガーで右下にグッと回して開きます。1000rpmアップの強化センタースプリングなのでノーマルよりかなり硬いです。握力に自信のない方は、しっかり筋トレするか「スクーター用スプリングコンプレッサー」等の専用工具を使いましょう。わたくしは週1筋トレしているので自力です。

こんな感じで、ベルトを奥までしっかりと落とし込みます。

ベルトを落とし込んだ状態のまま、リヤのギヤシャフトにストッと差し込みます。

フロント側にプーリーフェイスをセットし、ワッシャーの接触面に薄ーくグリスを塗ってからナットを手回しで入れます。

ここで重要なポイント!片手でVベルトをギュッとつまみ、プーリー側・クラッチ側ともにベルトが奥まで弛むようにしっかり押し込みます。これをやらないでナットを締めると、ベルトを挟み込んでクランクシャフトのネジ山を飛ばす大惨事になります!

クラッチアウターを被せ、ナットをセットします。
規定トルクはグリファスと同じですので、

プーリー側は76N·mに設定。

ユニバーサルホルダーのピンをプーリーフェイスの穴に差し込んで固定し、トルクレンチで時計回りにカチンと本締め!

続いてクラッチ側は45N·mに設定。

クラッチアウターをユニバーサルホルダーで固定し、同じくトルクレンチでカチンと締め込みます。

ここでメインキーをONにし、やる気スイッチを入れてエンジン始動! 異音もなく、スムーズに駆動系が回っていることを確認したらエンジンを止めます。

エンジンを止めた後、セカンダリプーリー側をチェックしてみると……んん?Vベルトがセカンダリの一番外側(端)まで上がりきっていませんね。 ふむふむ、このあたりの変速幅の微調整は、次回ボスワッシャーの厚みを足して煮詰めていきたいと思います!

あとは元通りクランクケースカバーを戻していきます。ケース側またはクランク側のノックピン(位置決めピン)に固着防止のグリスを薄く塗り、カバーをセット。

使用するのは、安心安全純正グリースB。すべてのボルトをきっちり締め込めば、本日の駆動系フルカスタム作業は無事に終了です!お疲れ様でしたーー!
走行インプレッション!KOSO駆動系で7型シグナスXはどう変わった?
KOSO駆動系にガラリと組み替えて、実際に街乗りで走ってみたリアルな感想がこちら!
- クラッチミート: ノーマルより+1,000rpmほど高い位置でポンと繋がる!
- 変速回転数: 変速中の回転数も全体的に+1,000rpmほどアップ!
- 加速感: 出だしのダッシュとアクセルレスポンスが圧倒的に速くなった!
- エンジン音: 常に高回転を維持するので、エンジン音が元気(うるさく)なった(笑)
- 最高速: 純正とほぼ変わらないか、ほんの少し落ちたか?最高速に到達するまでの時間は少し伸びる印象
- 燃費: 高回転を常用する分、当然ながら燃費は悪化(笑)
ノーマルから変えた直後の1〜2日は、高回転化による音量や鋭いアクセルワークに少し違和感がありましたが、人間側の慣れとは恐ろしいもので、今では「これぞシグナス!」とノリノリで通勤しています。
まとめ:駆動系沼にはハマらない!通勤用は信頼の「KOSO一択」
ということで今回は、新型7型シグナスXへのKOSO駆動系キットの取り付け手順とインプレをお届けしました!
まずはポン付け状態でのインプレでしたが、今後はボスワッシャーをコンマ数ミリ足すくらいの微調整で仕上げていく予定です。毎日使う通勤快速仕様なので、ウエイトローラーは9gのままで大正解。グリファス時代も最終的に9gに落ち着いていましたからね。
それと、プラスねじだとなめてしまうので、ボルトも全てStar Boltにしなきゃだわ…。ボルトだけで数万…。考えちゃダメだ!考えちゃダメだ!考えちゃダメだ…。
世の中には星の数ほど社外駆動系パーツが出回っていて、「どれを選べばいいの!?」と迷う方も多いと思います。体重や乗り方でセッティングが無限に変わるため、一度迷い込むと抜け出せない「駆動系沼」にハマりがちですが……わたくしは通勤車で無駄な沼り方はしたくないので、社外品の中でもズバ抜けて信頼性の高い「KOSO一択」と決めています!
駄菓子菓子! 現在ガレージで絶賛放置プレイ中となっているシグナスグリファス(遊び用)の方は、せっかくなのでKOSOとはまた別のマニアックな駆動系セットを組んでみようかと企んでおります。
「ここのメーカーの駆動系、レスポンス最高だよ!」「このセットアップ試してみて!」といった皆様の熱いおすすめ情報がありましたら、ぜひブログのコメント欄で教えてください!(※実際に買うかどうかは別として笑、セッティングの参考にさせていただきます!)